2020.3月に放送されたNHK BSプレミアム偉人たちの健康診断「南極タロジロ物語」内の水彩イラスト(14枚)を作成いたしました。
Illustrations for a TV program by NHK about the dogs in the first Japanese Antarctic Research Expedition.
この番組、普段は偉人の健康や習慣などを解説する内容なのですが、今回は異例の「偉犬」。
オープニングのアニメーションも犬とペンギンに変身、隅々まで主人公は犬たちでした。
第一次南極観測隊の犬ぞりの一員だったタロとジロの話は、南極物語などの映画でも有名で、私も概要は知っていましたが、今回作成にあたって、制作会社の方からいただいた資料や、犬ぞり係だった北村さんの本を読みました。南極観測隊がどうして犬ぞりを連れて行ったのか、どのように訓練が行われたのか、犬たちの生活はどうだったのか。そして一番大事などうして犬ぞりを置いていかなければならなかったのか・・。
偶然が重なったとはいえ、制作の途中、私もなんども涙してしまう辛い内容も多かったです。
でもその中で、第三次越冬隊が飛行機から捉えたタロジロの姿が映った時には、やっぱり感動しました。犬ぞり係だった北村さんの気持ちを想像すると言葉にできません。
タロジロを含む犬たちとともに、元々犬の持っている特性と、人間との深い関係に焦点を当てながら番組は構成されています。
犬がとても好きなので、今回の制作のお話はありがたく、感慨深かったです。
そして番組の制作チームに参加させてもらえたことがとても嬉しかった。
昔飼っていたエルちゃん(本名はザビエルです^ ^; )の写真を傍らに置きながらの制作作業でした。
近所で散歩をしている犬を見ながら、タロジロのことを思い、犬について色々なことを考える時になりました。
制作に入る前の1月、上野の国立博物館にジロの剥製を見に行きました。
大きくて毛むくじゃらで、熊の子供のようでした・・!
タロはおとなしくしっかりもの、ジロはお手が得意なお茶目な愛されキャラだったようです。
国立博物館↑