時々Artists networkというサイト(アメリカのアート関連コミュニティ)の記事を読んでいます。コロナ禍でこちらのサイトでも一緒に行えるスケッチ動画なども公開しているので、トライしてまた感想を書きたいと思っています。
このサイトではアーティストや作り手の心構えのような記事を載せていて、ハッとさせられることも多く、でもあんなにハッとしながら翌日には忘れてしまうことも多く(泣)。というわけで、備忘録も兼ねて、このブログを読んでくれている数少ない皆様にも興味深い記事をシェアしていければと思っています。
今日はGetting Trashedという回。水彩画家のJean Hainesさんの言葉を引用しています:
もうどうでもいいや(it doesn't matter, あの"matter"ですね)的に描くと、突然力がほぐれて、かつてない傑作を生み出すことがある。アーティストにとっては目的は単に作ることでありながら、いい作品を作ろうとすると計り知れないプレッシャーを生み出してしまう。
私のクラスでははじめと終わりに色の実験をやっている。すぐに傑作に取り掛かろうとせず。
この試みは初めはうまくいかないことも多く、そしてゴミ箱行きでオッケー。でもゴミ箱行きのために描く一方で、額に入れたいぐらいの完璧なものを作り出すことも多い。
大事なのは実験の間楽しく軽い雰囲気を作ること。結果として信じられないことが起きる。それには以下の3つ:
Fresh color: 新鮮な色で遊んでみる
Follow the Flow: 流れのままにしてみる 顔料(pigment)が水で崩れる 実験的なウォッシュが驚くべきパターンを生む。
Abstract Focus: 写実に抽象を合わせる。その2つの会話に気付くと面白くなる。結果としてこれらのプロセスが成長とワクワクする発見を生み出してくれる。
新しい配色を探して顔料の反応を見ることにいつもチャレンジしている。特別なにかを描く代わりに遊ぶ(play)許可を与えられると、私たちの内側の"アーティスト"を自由にして発見の道へと連れて行ってくれるのだ。
それともう一つ、描く気がしないときは、4つの紙に別の色を塗る。それぞれを独自に、いつもの気に入りの色合いではなくチャレンジ感を増やして。ゴミ箱行きの絵なのだから、気楽に描いて肩からプレッシヤーを抜くこと。
もしゴミ箱がまだいっぱいでないんなら、まだまだ十分にやっていないってこと。
でも気をつけなきゃ行けないのは、結構病みつきになること。"ごみ"をしばしば取り出すことなるのだ。
これはすぐに実践できそうですね。でもこれはこれで力入れて仕上げたがっている自分がいそうですけれど・・・
ちなみにget trashed はコケにされる、ひどく酔っ払うなどの意味もあるそう。それくらいのラフさでということで。